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中古マンションでの「アウトフレーム」構造とは

中古マンションや賃貸マンションの室内を下見に行くと、部屋の間取りや広さには問題はないものの、なんとなく柱や壁の形状が気になることがあります。築年数の多い中古マンションや賃貸マンションといった大型物件では特に、このような柱や梁の形が内部からはっきり見えてしまっている構造をしているものがよく見かけられます。柱や梁は単に目障りというだけでなく、家具などの置き場所に支障をきたしてくることもあるので、あまり軽視するわけではありません。
比較的最近に建てられたマンションでは、このような凸凹が内部に出ないように柱や梁の出っ張りを外側に出すようにした「アウトフレーム工法」がよくとられています。中古マンションや賃貸マンションの間取り図を見ると柱の位置を確認することができるので、柱が部屋の内部にめりこむようになっていないかどうかをよく見てみましょう。
さらに、バルコニーの視界を遮るものになる梁をとってしまい、室内からの眺めをすっきりさせる「逆梁アウトフレーム工法」も近年よくとられています。逆梁の場合床スラブの上に乗るような配置がなされています。見取り図から判断するためには、バルコニーの掃きだし窓に天井までの高さのハイサッシが使われているかを見ることで確認が可能です。
見取り図は、コツを覚えれば部屋の内装まである程度わかることができるものです。基本的な工法だけでもおさえておくことができれば、中古マンションを選ぶときにだいぶ効率をよくすることができます。